(幹事社)
ちょっと一旦他の質問があればそちらを優先したいんですが、いいですかちょっと一旦、発言関連が続いてるんで。
(記者)
静岡新聞です。熱海の土石流のあの内部検証の結果が先日発表されましたので、それについて知事の見解を伺いたいと思います。内部検証に関してですけれども、検証済みのあの土採取条例を除いた5法令、検証した5法令のうち、砂防法の対応が唯一災害を防ぐために、検討の余地があったということが検証の結果示されましたけれども、砂防法の観点からですね、検証されていない部分もかなりありまして、検証されていない部分に関しては知事はどういうふうな見解を持っているのか。砂防課としては砂防法の対応がなかったから、検証しなかったというふうに言ってるんですけれども、これについて知事はどのように考えているのか教えてください。
(知事)
同じように考えています。
(記者)
そうしますと不作為について、行政の不作為については検証されないことになるんですけれども、それについては、知事どのように考えているのか。
(知事)
検証委員会で検証されたとおり、理解しておりまして、不作為とも認識しておりません。
(記者)
検証が尽くされていないのに、なぜ不作為と認識していないということになるんでしょうか。
(知事)
砂防法の対象でなかったということでございましたからです。
(記者)
砂防法の対象だったけれども、砂防法としての対応はしていないというふうな説明をされていると認識します。
(知事)
正確に言ってください。
(経営管理部総務局長)
総務局長の内藤です。砂防法としての対応、それ2003年とか2006年とかの話をされてるんですよね。そこについては県としては都市計画法に基づいたしっかり指導をやっておりましたので、そういう対応してたというふうに、不作為ということはないと思います。
(記者)
ですから砂防法としての観点から検証がされてないということを再三。
(経営管理部総務局長)
2003年から2006年の時点では、なんていうんすかね、あそこの開発っていうのは、逢初川流域ではなくて、鳴沢川の流域でやられていたことなので、そこはその砂防指定との関係という意味では、まだ砂防法の出番じゃなかったのかなというふうに考えてます。
(記者)
分水嶺は開発されてましたよね。分水嶺に盛土はされてたんですけれども。
(経営管理部総務局長)
そこは確認はできませんね。そこは確実ではないと思いますよ。
(記者)
分水嶺の開発はされてないという前提に立っているということでしょうか。
(経営管理部総務局長)
されている証拠はないと思いますけど。
(記者)
されてないというふうに認識しているということですか。
(経営管理部総務局長)
あの時点ではなかったと思います。
(記者)
2006年に関してはいかがなんでしょうか。
(経営管理部総務局長)
2006年の3月17日の日に、県にそのいわゆるC工区のところ開発許可申請が出てきて、その後2006年4月に権限移譲されてしまってるんですけど、少なくとも県がですね、その申請を受けて、その申請も審査している段階で、そういう分水嶺を超えるような違法な開発が、もしされていればですね、それはさすがに指導したんだろうなっていうふうに思います。実際どうだったかという記録がないんでわかんないんですけど、これからその開発許可をもらおうという人間がですね、そこでまた無許可でそんなことをしたとはちょっと思えないと考えてます。
(記者)
その前の段階では、分水嶺を超えてると思うんですよね、明らかに写真でわかるんですけれども、そこはチェックしてないということですか、県として。
(経営管理部総務局長)
写真というと、どの写真ですか。
(記者)
行政文書に添付された写真ですね。
(経営管理部総務局長)
少なくとも報告書にも出しましたけど、2005年11月の航空写真を見る限り、分水嶺を跨いでない。
(記者)
いや、跨いでるというふうに、この間そこで確認したと思いますけれども。
(経営管理部総務局長)
いやそれは確認してないですよね。
(記者)
そうですか。もう1回確認させてもらいますけどね、後で。2006年以降に関しては、なぜあれですか、砂防法としての対応を検証した部分としてない部分が混在するんでしょうか。
(経営管理部総務局長)
2006年以降は、その分水嶺をもし跨いだとしてもですね、そこの情報はもう県としてはもう権限委譲してしまってるんで、そこがだから連携がしっかりとれてなかった。そこは反省点だったっていう検証の結果としても出している。
(記者)
そこでも検証されていない部分があるんですけれども。2003年、2007年の土採取条例の届け出が出てきた時点で、なぜ砂防法を適用しなかったのかですとか、
(経営管理部総務局長)
そこで
(記者)
あるいは、2007年のときも表面侵食
(経営管理部総務局長)
2007年の時に、だから、しっかり砂防担当に伝わっておればですね、もしかしたらそういう対応も取れたかもしれないということで、報告では報告をしているところでございます。
(記者)
そこを検証しているという認識なんですか。検証した報告書には書かれていません。
(経営管理部総務局長)
砂防担当にはそういう情報は伝わってなかったっていうことですね。
(記者)
だから検証してないということなんですか。
(経営管理部総務局長)
伝わっていなかった。砂防担当は知らなかったという事実がわかっているということです。
(記者)
その結果、検証の結果、どう対応すれば良かったというふうに総括してるんでしょうか。そこの部分に関しては。
(経営管理部総務局長)
しっかりとその関係機関が連携をして、情報共有していれば、何かできたのかもしれないというふうには考えてます。
(記者)
そうしますとその情報共有してなかったということは法的瑕疵には当たらないということになるんでしょうか。要は、法的責任に関してはどう考えているのか。
(経営管理部総務局長)
そもそも砂防法は砂防指定をすることができるっていう法律なので、しなければならないだとすると、そこは瑕疵もあるのかもしれないけど。
(記者)
瑕疵があるということでしょうか。
(経営管理部総務局長)
裁量の範囲だということです。
(記者)
そうすると、責任が、法的責任が生じていたという、そういう認識だということなんですか。
(経営管理部総務局長)
裁量の範囲であるということは法的責任はないと思います。
(記者)
裁量の範囲ということは責任があるということなんじゃないですか。
(経営管理部総務局長)
裁量があるってことは指定しないという裁量もあるということなので。
(記者)
指定しない結果、こういうことが起きているとすれば、指定しない責任は生じてくるんじゃないでしょうか。これを行政法の専門家に確認してますけど。
(経営管理部総務局長)
砂防法だけじゃないですよね、あそこでやってた、実際に土採取条例だとか、森林法とか、いろんな法律を適用してやろうとしてたので、そこは、あの実際届出があった土採取条例ですね、しっかり対応すべきだったというのがわれわれの見解です。
(記者)
ちょっと知事に伺いたいんですけれども、砂防法の基本的な認識を伺いたいんですけれども、県議会の方でですね砂防課ですとか、交通基盤部の部長さんはですね、盛土ですとか、開発行為が砂防法の規制の対象外だという趣旨の御発言をされてるんですが、これは県としては今も変わっていないということなんでしょうか。
(知事)
はい、流域砂防という考え方に立って、砂防の適用を考えてると思いますが、今、局長が説明したとおり、私も理解しております。
(記者)
開発行為は砂防法では適用できないという認識なんですか。今回の検証の結果は、ちょっと違ってると思うんですけれども。
(知事)
今、水掛け論みたいになってますので、この点については記者さんが事務局とですね、相当長い時間をかけて、やってらっしゃるってことは承知しておりますので、同じようにそこで詰めてください。
(記者)
知事としては、そこはよく理解してないということなんでしょうか。一番肝心な部分だと思うんですよね。
(幹事社)
すいませんちょっと1人の質問がちょっと長時間続いておりますんで、一旦ちょっと引き取らせてください。ごめんなさい。他に質問がある社があれば、今ちょっと。 |